個人におすすめのレンタルサーバー!実際に使って選んだTOP3を徹底比較

本記事では、複数のレンタルサーバーを長年利用してきた筆者の経験を踏まえて、筆者が実際に使って選んだ個人におすすめのレンタルサーバー3社について、詳しく解説および比較します。
- レンタルサーバーはどこがいい?
- ・1.初心者でも扱いやすいこと
- ・2.コストパフォーマンスが良いこと
- ・3.信頼性と実績があること
- 個人におすすめのレンタルサーバー
- ・1.さくらのレンタルサーバー
- ・2.シンレンタルサーバー
- ・3.エックスサーバー
- 個人向けおすすめ料金プラン比較
- ・1.初期費用
- ・2.月額料金
- ・3.SSD容量
- ・4.独自ドメイン
- ・5.無料SSL
- ・6.WordPress
- ・7.サポート
- 個人向けレンタルサーバーの選び方
- ・個人向けと法人向けの違い
- ・個人向けを選ぶ際のポイント
- まとめ
- プロフィール
レンタルサーバーはどこがいい?

起業、副業、趣味などの目的で、個人でホームページ、ブログ、アフィリエイトサイト、ネットショップといったWEBサイトを立ち上げようとしている初心者の中には、
「レンタルサーバーはどこがいいの?」
と悩む方は多くいます。
というのも、日本国内だけでも、サーバーのホスティングサービスを提供する事業者は、大中小にかかわらず全国に100社以上あります。
そのような中で、
というのが現状だと思います。
最初に結論を言うと、これまでに筆者が実際に利用したことのある6社の中から個人におすすめするレンタルサーバーは、さくらのレンタルサーバー、シンレンタルサーバー、エックスサーバーの3社です。
後ほど詳しく解説しますが、上記3社の個人向けのおすすめ料金プランを比較した比較表は下図のとおりです。

なお、レンタルサーバーには、共用サーバー、専用サーバー、VPS(仮想専用サーバー)、クラウドサーバーなどの種類がありますが、下図で示すように物理的な1台のサーバーを複数人で利用する共用サーバーが個人向けでは一般的な形態であり、筆者がおすすめするサーバーの種類も共用サーバーを選んでいます。

また、
そのため、レンタルサーバーには、価格や性能、用途によっては多少なりとも向き・不向きはありますが、実際に筆者が利用したことがある6社の中から、
という3つの選定基準で、さくらのレンタルサーバー、シンレンタルサーバー、エックスサーバーの3社を選んでいます。
1.初心者でも扱いやすいこと
個人での利用が主なターゲットのため、複雑な設定が不要で、管理画面(コントロールパネル)がわかりやすく直感的に操作しやすいレンタルサーバーを選定しています。
2.コストパフォーマンスが良いこと
個人サイトやブログは、時間をかけて育てていく必要があるため、長期的に使うことを考え、初期費用や月額料金が適正であるレンタルサーバーを選定しています。
3.信頼性と実績があること
個人ユーザーが多く、長年の実績や使いやすさの評判、口コミを持ち、安定性や困った際のサポート体制がしっかりしているレンタルサーバーを選定しています。
個人におすすめのレンタルサーバー

ここからは、筆者が実際に使って選んだ個人におすすめのレンタルサーバー3社の概要、特徴、主なサーバー機能、実際に利用した経験/感想について解説します。
なお、各社ともハイスペックなサーバーを採用しており、海外ではなく国内のデータセンターで365日24時間管理/監視されているため、安心して利用できます。
1.さくらのレンタルサーバー

さくらのレンタルサーバーは、東証プライム(東証一部)に上場のさくらインターネットが運営する業界の中では老舗の大手であり、多くの利用者からの信頼と実績があるレンタルサーバーです。
概要

特徴
初心者でも始めやすい低価格設定と使いやすい管理画面(コントロールパネル)で、特に、趣味ブログやホームページの立ち上げなどの小規模サイト向けとして評価が高く、国内老舗ブランドとして信頼があることが特徴です。
主なサーバー機能
さくらのレンタルサーバーの主な機能としては、OSはFreeBSDを採用しており、Perl、Ruby、Python、PHPといったCGIのプログラム開発言語をはじめ、MySQL、SQLiteのデータベース、cronも利用できます。
また、WordPressのスナップショット取得、ステージング環境(テスト環境)の構築なども簡単にできます。
こんな人におすすめ
さくらのレンタルサーバーは、以下のような方におすすめします。
- とにかく安く始めたいという方
- ブログや小規模サイトを運営したい方
利用した経験/感想
現在、さくらのレンタルサーバーのスタンダードプランを10年以上利用しており、本サイトを含めて、大中小合わせて10サイト以上を運営しています。
もともとは、他のレンタルサーバとは違い、安い料金でも毎月払いが可能で、いつでも解約できるという理由で契約しましたが、使い勝手もよく、気が付いたら既に10年以上利用しているというのが現状です。
また、以下の記事でも述べているとおり、大学生の息子もC言語のプログラミング学習のためにSSH接続でさくらのレンタルサーバーを利用しており、うちではスタンダードプランを2つ契約しています。
そういう意味では、さくらのレンタルサーバーのスタンダードプランは、個人開発環境としてもおすすめです。
2.シンレンタルサーバー

シンレンタルサーバーは、後述しているエックスサーバーをベースに、最新技術を迅速かつ積極的に取り込み、エックスサーバーの最速性能のさらなる飛躍を目指しているレンタルサーバーです。
概要

特徴
超高速WordPress実行環境「KUSANAGI」を提供し、サーバー処理速度の対性能比において、圧倒的な性能に加え、安さも両立した国内最速であることが特徴です。
主なサーバー機能
シンレンタルサーバーの主な機能としては、OSはLinuxを採用しており、Perl、Ruby、Python、PHPといったCGIのプログラム開発言語をはじめ、MySQL(MariaDB)、SQLiteのデータベース、cronも利用できます。
また、サーバー上のデータを毎日自動でバックアップする自動バックアップ機能などが備わっています。
こんな人におすすめ
シンレンタルサーバーは、以下のような方におすすめします。
- 高速でSEO対策を強化したいという方
- 複数のサイトを運営する中上級者の方
利用した経験/感想
現在、さくらのレンタルサーバーと併用してシンレンタルサーバーのベーシックプランを2年以上利用しており、2サイトを運営しています。
業界内では比較的に新しいシンレンタルサーバーは、もともとは、後述するエックスサーバーの別ブランド的な位置付けで、料金が安く、管理画面(コントロールパネル)もエックスサーバーと同じという理由で、2022年8月にエックスサーバーから乗り換えています。
なお、シンレンタルサーバーは、名前はそのままで、現在、エックスサーバーの別会社(グループ企業)になりましたが、これまでどおり問題なく利用できています。
3.エックスサーバー

エックスサーバーは、高い安定性と信頼を持ち、世界最速クラスと評される人気の高速環境である「KUSANAGI」の技術を導入し、国内のシェア率が最も多い大手のレンタルサーバーです。
概要

特徴
利用者数で国内シェア率トップを誇るエックスサーバーは、稼働率99.99%以上の安定性とサポートの手厚さに加えて、超速サーバー環境で大量アクセスにも強いことが特徴です。
主なサーバー機能
エックスサーバーの主な機能としては、OSはLinuxを採用しており、Perl、Ruby、Python、PHPといったCGIのプログラム開発言語をはじめ、MySQL(MariaDB)、SQLiteのデータベース、cronも利用できます。
また、サーバー上のデータを毎日自動でバックアップする自動バックアップ機能などが備わっています。
こんな人におすすめ
エックスサーバーは、以下のような方におすすめします。
- 本格的なサイトを運営したいという方
- 大規模サイトを運営したい方
利用した経験/感想
先でも述べているとおり、2022年8月まで利用していましたが、契約満了に伴い同グループのシンレンタルサーバーに移行しています。
もともとは、月額料金に込みで独自ドメインが1つ無料で付いてくるという理由で、スタンダードプランを1年契約していました。
当時、エックスサーバーを初めて利用した感想としては、管理画面(コントロールパネル)のメニューが充実しており、キャッシュなどのきめ細かい設定変更が管理画面からできるという点です。
個人向けおすすめ料金プラン比較

先で、個人におすすめのレンタルサーバーを3つご紹介していますが、
「個人向けの料金プランはどれがいいの?」
と悩む方もいると思うため、具体的な料金プランについても説明します。
筆者が個人におすすめするレンタルサーバーの料金プランは、以下のとおりです。
上記の料金プランは、先で説明している様々なサーバー機能をはじめ、メールアドレスの作成、送受信といったメール機能はもちろんのこと、全てビジネスでの商用利用可能な料金プランで、申し込んだ日から即日利用できます。
そして、筆者がおすすめするレンタルサーバーの個人向け料金プランを初期費用、月額料金、SSD容量、独自ドメイン、無料SSL、WordPress、サポートの7つの比較項目で比較した表が下図になります。

ということで、これから、筆者が個人におすすめする具体的な料金プランを
という7つの項目で詳しく比較します。
1.初期費用

初期費用の比較結果は、以下のとおりです。
世の中には、料金プランや契約期間によって初期費用が無料にならないというレンタルサーバーもあります。
そのような中で、さくらのレンタルサーバー、シンレンタルサーバー、エックスサーバーは、料金プランや契約期間に関係なく、初期費用は無料となっています。
ちなみに、筆者はこれまで個人で6社のレンタルサーバーを利用していますが、初期費用は一度も払ったことはありません。
2.月額料金

月額料金の比較結果は、以下のとおりです。
レンタルサーバーは、通常、契約期間が長ければ長いほど月額料金(契約期間の料金を1ヶ月あたりに換算した金額)が安くなり、上表は36ヶ月間(3年間)契約する場合の定価の月額料金となっています。
レンタルサーバーの月額料金の目安としては、大体1,000円前後が相場なので、そう考えると長期契約はかなりお得になります。
また、さらにお得になるケースとしては、
特に、シンレンタルサーバー、エックスサーバーは、頻繁に新規申し込みキャンペーンを実施しており、筆者もキャンペーン期間中に安さにつられて申し込んでいます。
なお、月額料金は、契約する料金プランやレンタルサーバーによって、毎月払い可能な場合や数ヶ月分(3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月など)を一括で支払い途中解約できない場合があります。
さくらのレンタルサーバーは、スタンダードプランでは月額料金660円で毎月払い可能、シンレンタルサーバー、エックスサーバーは、プランに関係なく、契約期間は最低3ヶ月となっています。
そういう意味では、3ヶ月未満の短期間だけレンタルサーバーが必要な方には、さくらのレンタルサーバーがおすすめです。
3.SSD容量

SSD容量の比較結果は、以下のとおりです。
SSD容量(ディスク容量)は、料金プランによって変わるのが一般的ですが、各社とも個人で利用する上においては十分な容量となっています。
SSDを初めて聞いたという方に補足しておくと、
また、レンタルサーバーで使用できる容量には、WEBサイトに必要な各種ファイルの他に、データベースやメール容量も含んだ容量の合計になっているのが一般的です。
ちなみに、筆者は、WEBサイトやブログ運営においてメジャーなCMSであるWordPressを利用していないということもあり、SSD容量は、ほとんど使用していません。
筆者の息子は、大学での勉強用としてさくらのレンタルサーバーを借りており、C言語のコンパイルと実行以外に、WEBサイトやブログをやっておらず、WEBサーバーとして使わないため、趣味の写真画像置き場、ファイル置き場の目的で、空き容量をファイルストレージとして使うという活用をしています。
4.独自ドメイン

独自ドメインの比較結果は、以下のとおりです。
上表のとおり、独自ドメインを取得する場合、さくらのレンタルサーバーは、有料で取得する必要があり、他社と比較すると、正直、ちょっと高いですが、他社で取得したドメインの転入/移管に対応しているため、大きな問題はないです。
シンレンタルサーバーは、ベーシックプランを契約する場合、契約中は.comや.netなどの独自ドメインが1つ無料となっています。
エックスサーバーは、スタンダードプランを契約する場合、12ヶ月以上の契約で、契約中は.comや.netなどの独自ドメインが1つ無料、24ヶ月以上の契約では2つ無料となっています。
なお、シンレンタルサーバー、エックスサーバーとも、追加でのドメイン取得、サブドメイン取得の複数ドメインも可能となっており、他社で取得したドメインの転入/移管にも対応しています。
5.無料SSL

無料SSLの比較結果は、以下のとおりです。
SSLを初めて聞いたという方に補足しておくと、
WEBセキュリティ対策として、暗号化したセキュアな通信(https通信)を行うためには、SSL証明証が必要であり、各レンタルサーバーとも、通常であれば有料のSSL証明証を無料で提供しています。
具体的には、Let's Encrypt(レッツエンクリプト)という無料のSSL証明書に対応しており、追加費用なしで簡単にhttps通信を実現することができます。
6.WordPress

WordPressの比較結果は、以下のとおりです。
WordPress(ワードプレス)は、WEBサイトやブログ運営において、世界で最も利用されているコンテンツを管理するためのCMS(コンテンツマネージメントシステム)であり、各社とも対応しています。
WordPressは、OSS(オープンソースソフトウェア)という誰でも無料で利用できるソフトウェアであり、基本的には自分でインストールする必要があります。
ただし、面倒なWordPressのインストールを簡単にインストールするために、クイックインストールや簡単インストールといった機能を各社が提供しています。
また、WordPressだけではなく、ECサイトではお馴染みのEC-CUBEのクイックインストールや簡単インストール機能も提供しています。
7.サポート

サポートの比較結果は、以下のとおりです。
・チャット
・メール
・電話
・チャット
・メール
・電話
・チャット
・メール
・電話
先でも述べているとおり、今回、サポート体制がしっかりしているレンタルサーバーを選定しているため、サポートサイト、チャット、メール、電話でのサポートを受けることができるようになっています。
特に、サポートサイトが充実しており、困ったことがある場合や調べ方がわからない場合は、FAQ形式のサポートサイトで解決することがほとんどです。
また、サポートサイトで解決しない場合でも、ネット上の情報が豊富なレンタルサーバーということもあり、Google検索すると解決できることも多々あります。
実際、筆者も長年、色んなレンタルサーバーを利用していますが、エラーが出て原因が特定できずにメールでの問い合わせまで行ったことは1回だけです。
※結局、レンタルサーバー側の障害でした...
個人向けレンタルサーバーの選び方

最後に、個人向けレンタルサーバーの選び方について補足します。
個人向けと法人向けの違い
レンタルサーバーには、大きくは個人向けと法人向けがあり、それぞれ特徴が異なります。
●個人向け
個人向けは、主に個人ブログなどのWEBサイト向けで、料金が安価(月額数百円~)で初心者向けの簡単な管理画面が特徴です。ただし、リソースは限定的で、サーバーを複数ユーザーで共有するため、大規模アクセスには不向きです。
●法人向け
法人向けは、企業の業務用サイトやシステム運用を目的とし、高性能で安定したリソースを提供します。料金は高額(月額数万円~)ですが、24時間対応の充実したサポートや強固なセキュリティが備わり、カスタマイズ性も高いです。
個人向けは副業や趣味などの小規模運用に、法人向けは高い安定性やセキュリティを求める場合に適しています。
個人向けを選ぶ際のポイント
上記の違いを踏まえて、
ぶっちゃけ、本記事で紹介している3社とも、個人におすすめする料金プランでは機能的な大きな違いはなく、違うのは月額料金、SSD容量、独自ドメインです。
SSD容量については、動画コンテンツがメインの大規模サイトを複数サイト運営しない限り、さほど問題にはなりません。
ここで、レンタルサーバー選びで考慮する必要があるのが、月額料金と独自ドメインの関係です。

例えば、本記事で何度も登場している上図の比較表では、月額料金だけを見てしまうと、さくらのレンタルサーバーが一番安く見えていますが、先でも述べているとおり、さくらのレンタルサーバーで独自ドメインを取得する場合、他社と比較するとちょっと高いです。
一方のシンレンタルサーバー、エックスサーバーは、独自ドメイン永久無料特典で、月額料金のみで独自ドメインが付いてきます。
そのため、独自ドメインを取得しなくてもよい場合と取得したい場合では、トータルコストを考えると選び方も変わってきます。
独自ドメインを取得しない場合
レンタルサーバーが提供するドメインのみを利用して、独自ドメインを取得しなくてもよいという場合は、さくらのレンタルサーバー一択でも問題ありません。
独自ドメインを取得する場合
レンタルサーバーが提供するドメインに加えて、独自ドメインも取得したいという場合は、取得するドメインの種類や契約期間にもよりますが、シンレンタルサーバー、エックスサーバーの方がコスパがよい場合もあります。
このように、月額料金に含まれるサービス内容とトータルコストを考慮して選ぶことをおすすめします。
まとめ
本記事にて、筆者がレンタルサーバーを長年利用してきた経験を踏まえて、実際に使った中から選んだ個人におすすめのレンタルサーバーについて解説しました。
本記事で紹介したさくらのレンタルサーバー、シンレンタルサーバー、エックスサーバーは、筆者が実際に利用した上でおすすめできる個人利用に適したレンタルサーバーです。
選定基準や比較表を参考にして、自分に最適なレンタルサーバーを見つけてください!
いずれにせよ、本記事が、レンタルサーバー選びがわからずに悩んでいる初心者の方の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
プロフィール
